86:ドレスアップ 



ちょっとだけ、説明。

元々はこちらのお話が先に出来ておりました。
それがあったので、04’秋の新刊内の
「せつなBD小話」は存在したんですね。(^^);

ちなみにこんな感じでした。


今年のせつなのBDは、パレス恒例のパーティーと重なってしまっていて、
普段なら仕事を理由に出席をしないせつなを
今回はBDと重なっているからどうにか出席させろ〜、という上からのお達しにより
せつなは出席する羽目になったのですが、

それにはせつななりの抵抗(行きたくない〜)と
それに対する交換条件(あなたもいけ〜)があり〜

それが叶っちゃったので仕方なく参加とあいなった〜

のオプションのお話。

オプションというか……ただののろけか?;ある種?;



ではではそんなわけで、ちょっと順番が逆になってしまいましたが、
これがあそこで書けなかった会話なのです〜!






せつなのBDにせつなの苦手なパーティに誘わなきゃいけないなんて

なんて私やな役目なんだろう〜

と、思ったのであれこれ手を回してみた私だった。


とりあえず、せつなが行くなら〜とかなたさんを捕まえて
かなたさんとせつながいるから〜とはるかにも声を掛けて
ついでなのでほたるとまゆりも呼び寄せて、


あぁもううちってみ〜んなそういうのが嫌いなので
(私も別に好きではないけど、私の場合はお仕事なので元々仕方がないのよね。)
いやになっちゃうなぁ〜

と、思ったのに気が付いたらせつなの機嫌が微妙に良かった。


なんでかなぁ〜っと思ったので、かなたさんとお話していたら


パーティのことを考えてせつながなんだかどんよりしていたので、
じゃぁ、とかなたさんがBDプレゼントも兼ねて、それに着ていくドレスの支度を
してくれることになったのだそうだ。



「でもでも、すごいですよねぇ、かなたさん」

「そうでもないよ」

「そうかなぁ……ちなみにですけど、ほんといってどの辺りまで出来るんですか?」

「上から下まで。でも、外から中まで靴以外全部やれるよ」


「へ〜でも、外って?」

「あぁほら、凝っているのは無理だけど簡単なアクセとかなら作れるってこと。
でも、この方でそれはなかなかね、出来ないから(=つい凝りたくなってしまうので)
そう言うときは、まとめてデザインしちゃう中でアクセ類も一緒にデザインおこして、
実際に作る部分だけを人に頼んじゃうんだ」


と、この辺で説明をしないとね。


えっとつまり、かなたさんって、せつなが器用になんでも作る人だったから……でもないわね。

なんというか、昔から器用な人だった気がするんだけど、
せつなと一緒にいるようになってますますすごいことになってしまっているのだけれど、

なんと、お洋服とかを自分で縫えちゃう人なのだ。

でも、まさかアクセサリーのデザインとか制作までするとは……思ってもみなかった。

あ、でもそういえば昔、せつなとお揃いのをはるかが、かなたさんに頼んで
作ってくれたことがあったっけ……
あ、あら?
じゃぁあれはかなたさんのデザインとか???


でも多分、そこまでトータルして一人でやるのは
せつなの分だけだと思うんだけど……


だって子供達(ほたり&まゆり)の分はせつながメインらしいしなぁ……


ではなく。


「かなたさん、外は分ったけど、中ってなんですか?」


「あぁ、見に着けてるもんの基礎ならとりあえずなんでも出来そうだから、
服の下まで出来るぞと……」


と、いったらせつなが……かなたさんを背後から殴っていた……い、痛そう……




「いったいなぁ(><)俺のこと殺す気かいな;」

「この位で死なへんわ!」





あぁせつなが壊れているわ。(でも、なんかこの子顔真っ赤……)

でも、壊れているとすっかり言葉が変るのよね。(苦笑)

良かった……それなりに理解できる地域の出身で……



「でも、やっぱりかなたさんって、すごいわぁ」

「そこ!感心しない!」

「えぇ〜どうして〜?」

「どうしてって……あのねぇ;」

「でも、別に、かなたさんのことだから、他の人のとかはやらないと思うし。ねぇ?」

「そりゃそうですって;」

「ほら。だったら別にいいじゃない」

「みちるに聞いた私がアホでした」

「そんなぁ。でもでも、脱がせるのに買うって人はいると思うけど、
脱がせるのに作っちゃうって人はそうそういないと思うわよぉ」


そう、同じ天王さんでも少なくともはるかはしないわね。(V_V)
いや、別に脱がせたいとかでもないけど……


「ようするに、かなたさんのこれもなのね」

「もういいからやめて〜〜〜」

しかし、真顔でそう言い切ったみちるに、

多分みちるの言うとおりには違いないのだろうなぁ
となんとなく反論の出来くなり(そうである自覚はあったらしい。)
そのまま困ってテーブルに沈没してしまったせつなだった。


「それじゃぁかなたさん、私ではそこまでは対抗出来そうもないので
これからも、ど〜ぞせつなのことは、
かなたさんの良いようにお願いしますね!」

「み〜ち〜る〜なに間違っているわよ(TT)」

「間違ってない、間違ってない。
だからせつなは黙ってかなたさんの言うこと聞いてなさいね(^^)♪」


(あぁ年の差って一体?????みちるといいはるかといい、私一体なんなのだろう?
いやその前に、なんでみちるに母と同じことを言われているんだ?私は……)


けれども多分、自分はとても幸せ……なんだろうなぁ……と思う。

そういえば、みちるが昔良くはるかがあれこれコーディネイトをしてくれると楽しい
と、仕事のこととはいえ、言っていたのが……改めて分かってしまった私だった。

いや、もうこれは(まともに付き合いだして;)すぐに分ったことだったわね;

要するにこれ、家系ね;(もしくはウラヌス属性の性か?;)

「とにかく、当日のせつなのこと、楽しみにしてるわねぇ〜(^^)かなたさん、ファイトですV」

そう言って笑顔で去るみちると、さらに困惑した顔になってしまったせつなに、
苦笑を堪えるのに必死になってしまったかなただった。



とはいえ、今日の時空の扉も、平和なようである。(^^)



お し ま い


<ブラウザを閉じてお戻り下さい。>


壁紙:CoolMoon